沖縄の行事ごとに伝わる数多くの料理の中から、
一番なじみのある重箱料理の他に、これは中国から伝わった神仏へのお供えで、「天・地・海」の食材を使った料理が正方形の重箱に詰められています。
料理は、カステラかまぼこや紅白かまぼこ、揚げ豆腐、天ぷら、田芋、昆布、ごぼう、こんにゃく、重箱料理をお供えする場合、餅が二箱、料理が二箱をワンセット(チュクン、またはイッチイ)とし、
一組はご仏前に向けてお供え、もう一組は手前に並べます。
これは仏前あるいは墓庭で、ご先祖様と一緒に同じ料理を食べて供養するとの意味があります。
行事前になるとスーパーのお惣菜売り場などでも売られていますが、盃、米、塩などのお供え用の仕切りまでついている、持ち運びにとても便利なつくりです。
ただし、ビンシーはその家の実印とされているので、兄弟同士でも貸し借りは禁物。ビンシー以外にも餅を三段重ねにした御茶の子(ウチャヌク)を三組、バナナ、リンゴ、みかんを盛ります。中身は御願の内容によって変わります。

御茶の子(ウチャヌク)
台所に祀られている家族の守り神。日頃から結婚や出産、進学、就職など家族の喜びごとを報告したり、家内安全や厄払いなどさまざまことを祈願します。15日の満月は日頃の行いが良ければ願いがかないやすくなる日とされ、お願いによって使用する線香の数が違うので、割りやすいように5本の筋が入っています。
紙銭(カビジン)とも呼び、あの世のお金とされています。
黄土色の半紙に銭型を押したもので、お盆やシーミーなどの際に燃やして祖先供養をします。最近はコンビニでも売られています。
- 掲載日:
- 2017.06.01
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